ニセコしり女

　私はニセコ町で地域交流施設の準備・立ち上げに5年、運営に3年関わりました。
世界的ネームバリューがあるニセコですが、人口約5,000人の小さな町です。地域交流施設の準備段階では施設の知名度を上げるため、運営が始まってからは多くの人に活用してもらうため、たくさんのイベントなどを企画してきました。何度かイベントを開催していくうちに感じたことは、小さなエリア限定で何かを行っても、出店する側は疲弊し、来場する側は飽きてしまいます。

　ニセコ町を擁する後志エリアは、豊かな農作物とブランド米、豊富な海の幸などとても恵まれたエリアです。小さな町や村の単位にこだわらず、この広域エリアが気軽に手を組んで何か一緒に出来ないかなと考えていた時に、「津軽海峡マグロ女子会」の活動を知りました。パワーのある女性たちがユーモラスに地域おこしを行う活動を目の当たりにした時に「後志エリアの各地にいるキーとなる元気な女性同士の繋がる事が出来れば、新しい何かが生まれそう！」と考えました。

　折しも、神恵内村を未来へ繋ぐために広域連携を考えていた神恵内村の池本さん。お互いに、目指す先がほぼ同じ事を、ほとんど同じタイミングで考えていて意気投合。数回のメッセージのやり取りの後、わざわざニセコまで会いに来てくれました。第一印象で「この人となら一緒にやっていける！」と思い、その場で「たとえ2人しかメンバーが集まらなくても会を作ろう！」と合意、「しりべし女子会」が誕生しました。